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Crosley Model 51  2球再生式受信機
(再生式グリッド検波 - 低周波一段増幅)

安価に放送を受信できるように設計されてはいますが、少しだけ高級な2球受信機です
”再生式グリッド検波”の後、低周波1段増幅で、遠くの放送局も受信できます。

Crosrey51正面
製造国:アメリカ
製造者:Crosley Manufacturing Co.
発売:1924年 (大正13年)

定価 $14.50

回路方式:再生式グリッド検波

使用真空管
再生検波:UV-200
低周波増幅:UV-201

特徴:
部品や回路を簡略化
して、安価に製作、発売
することを主眼に設計
されています。
Crosrey51内部
再生の調整は再生コイル(小さい方のコイル)を出し入れしてコイル間の間隔を調整することで行います。
Crosrey51回路図

回路は最も基本的な再生式グリッド検波です。

日本のセットはコイルと可変コンデンサが並列に入る回路が主流ですが、アメリカでは直列に入ることが多いようです。

真空管は(クリックで詳細画面にリンク)
V1 : UV-200
V2 : UV-201

UV-200は内部にガスを少量封入した”ソフトチューブ”です。

現在ではソフトチューブはたいへん高価ですが安価に入手できるUV-201で代用することもできます。
UV−200
UV−201
UX−201
UV-200(ソフトチューブ)
UV-201(ハードチューブ)
UX-201(代用可能)
”ソフトチューブ”
UV−200

現在目にする真空管は真空度を高めるため残存ガスを吸着する
ゲッター
が封入されていますので鏡面に輝いていますが
この”ソフトチューブ”は透明です。

フィラメント定格は
電圧:5V
電流:1A

プレート電圧は15V程度で動作しますので現在でも乾電池で簡単に放送を聴くことができます。
Crosley51のロゴマーク
木箱に彫られた
ロゴマーク
ブック型バリコン
安価なセットを作るために
クロスレー独特の
簡単な構造の
可変コンデンサ
バリコン
が採用されています。


カムの回転によって2枚の
極板間隔が変化し
静電容量が変化します。