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Crosley Model 50  1球再生式受信機

安価に放送を受信できるように設計された1球受信機です
回路は当時最も一般的であった”再生式グリッド検波”ですが、値段を低く押さえるために
選局のための”バリコン”と再生調整にCROSLEY独特の工夫をしています。

セットの正面全体の写真
発売
1924年
(大正13年)

定価
$14.50

部品や回路を簡略化
して、安価に製作、発売
することを主眼に設計
されています。
Crosly,Model50 内部写真
再生の調整は
再生コイル
(小さい方のコイル)
を出し入れして
コイル間の間隔を
調整することで
行います。
回路図

回路は最も基本的な
再生式グリッド検波
です。

日本のセットは
コイルと可変コンデンサが
並列に入る回路が主流
ですが、アメリカでは
直列に入ることが多い
ようです。

真空管は
UV-200
(クリックで詳細)

UV-200は
内部にガスを少量封入した
”ソフトチューブ”
です。

現在ではソフトチューブは
たいへん高価ですが
安価に入手できる
UV-201でも
普通に受信できます。
内機を引き出して背面から撮影
UV-200

現在目にする真空管は
真空度を高めるため
残存ガスを吸着する
ゲッター
が封入sれていますので
鏡面に輝いていますが
この”ソフトチューブ”は
透明です。

フィラメント定格は
電圧:5V
電流:1A

プレート電圧は15V
程度で動作しますので
現在でも乾電池で
放送を聴くことができます。
木箱に貼り付けられた
ロゴマーク
角型可変コンデンサ
安価なセットを作るために
クロスレー独特の
簡単な構造の
可変コンデンサ
バリコン
が採用されています。


カムの回転によって2枚の
極板間隔が変化し
静電容量が変化します。