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RadiolaT

簡単な構造の鉱石ラジオですが2種類の鉱石を組み合わせた”鉱石検波器”を採用した
安定度抜群で高感度の鉱石ラジオです。


RCAから発売されるRadiolaシリーズの最初は
1番の鉱石ラジオです

1922年に25ドルで発売されました


上の右は放送局を選ぶ回転コイル”可変インダクタンス”です
自作するときにコイルの巻き数をスイッチで切りかえる形のものがありますが
内部のコイルを180度回転することで
コイルの巻き数を切りかえるのと同じ効果を得られます。


受信機の回路は下のように大変簡単なものですが、受信性能は優秀です。

日本で作られた鉱石ラジオは、同調に可変コンデンサ(バリコン)を使ったものが多いですが
アメリカのセットではこの例のようにコイルの巻き数を変えて選局する形のものが多いようです。


箱には説明や注意がベタベタ張りつけられています。


セットにはアンテナとアースの様子が説明されています

アンテナは太い線で、高くて長いほど高感度で受信できます
(常識的な範囲での話ですが)

アースは水道管につなぐように説明されていますが、
最近では塩ビパイプが使われるので水道管は役に立ちません

電気屋さんに電子レンジを取り付けてもらうと、緑色のアース線がひかれますので
それにつなぐと”アース”として役に立ちます。


”鉱石検波器”は鉱石ラジオの性能を決める重要な部品です
”鉱石検波器”には”点接触形”と”異種鉱石接触形”の2種類あります

このセットでは上側が”紅亜鉛鉱”、下側が”方鉛鉱”の組み合わせになっています。

この形の検波器は安定度の高いのが特徴です。