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アンテナコイルについて問い合わせがありましたので、少し調べてみました。
アンテナコイルには大別して「ハイインピーダンス」、「ローインピーダンス」の二種類があります。


これは最も普通?のアンテナコイルで、左側が同調コイル
右側がアンテナコイルです。

タップは左から同調コイルの G E アンテナコイルの E LA SA となっています。

アンテナコイルは全部で20回ほど巻いていますが、巻き始め
から5回目くらいのところから”LA"のタップが出ています。

電波が強くて混信を起こす場合は”LA"に
電波が弱くて感度が欲しいときは”SA"にアンテナ線をつなぎます。

測定してみると、同調コイルは230μH、アンテナコイルは、E-SAで33.5μHでした。


これはハイインピーダンス型のアンテナコイル(再生付き)です。
アンテナコイルは9mHあります。

この形のアンテナコイルは、短いビニル線などをつなぐだけで、感度良く受信することができます。

アンテナコイルに”アンテナ”を接続すると、浮遊容量で共振回路を構成しますが、受信周波数と
重なるとまずいので、受信周波数の上側にアンテナ回路の同調周波数を設定したのが
「ローインピーダンス」型、下側に設定したのが「ハイインピーダンス」型です。

初期のラジオは例外なく巻き数の少ない「ローインピーダンス」型ですが、次第に
短いアンテナで感度良く受信できる、「ハイインピーダンス」型が増えていきました。


スーパーヘテロダインのコイルセットで、上が発振コイル
下がアンテナコイルです。

測定すると、同調コイルは230μH、アンテナコイルは2.6mHでした。